Q9.有線方式と無線方式の違いを教えてください。

高機能な無線方式と、低価格な有線方式を比較する

「無線方式」と「有線方式」はそれぞれ特長があるため、自社の環境に合ったタイプを採用なさることをお勧めします。
「QCメイト」は、無線、有線の両方式に対応しています。
途中で変更したり、有線方式と無線方式を混在して使用する場合でも、まったく問題ありません。

無線方式(ミツトヨ製U-WAVE)の利点

測定器へ00~99までの100種類の「チャンネル番号」を設定できるため、1台の受信器(U-WAVE-R)に対し100種類の測定器(U-WAVE-T)を接続できます。
また複数の受信器(U-WAVE-R)の接続も可能ですので、100種類(箇所)からのデータ取込の要求にも対応できます。

有線方式のデータ転送機器は、一般的には3チャンネルから8チャンネルが普通のため、多くの種類の測定器を使用してデータをパソコンへ転送するには向いていません。
また、有線方式の測定器のケーブルは通常2m程度が限界ですが、無線発信機(U-WAVE-T)を接続した測定器は、20m以上電波が届くため、距離の制約は低くなります。
投影機や硬度計など、複数の検査員が共同で使う機器からのデータ入力にも無線方式は向いています。
有線方式の場合、ある特定のケーブル接続されたパソコンへデータを転送しますが、無線方式の場合、任意のパソコンへ接続されたデータ転送機器へ測定データを受け渡すことができます。

有線方式(ミツトヨ製 MUX-10F)の利点

ノギスやマイクロなどの測定機器を、ミツトヨ製通信ケーブルを使用してミツトヨ製有線機器(MUX-10F)と接続する方法が、一番よく見られる有線方式の組み合わせです。つい最近まで、MUX-10F変換器を使用した有線機器は、旧ミューウェーブ無線機器やテレメジャー無線機器に比べ、比較的初期導入費用を押さえることができました。しかし2008年4月からミツトヨが新型無線機器U-WAVEの販売を開始しため、最近では初期導入時の費用的な差がほとんどなくなりました。
有線方式は、無線と異なり電波の干渉がないため、検査室などで少ない測定器を連続して使用する時に向いていますが、通信ケーブルの最大長さが2mなため、注意が必要です。

新型無線機器U-WAVEなら、導入初期費用の差はほとんどありません

ミツトヨ製測定器のデジマチック出力信号を数台程度の接続台数でパソコンに受け渡す場合、無線(U-WAVEーR無線受信器とU-WAVE-T発信器の組み合わせ)と、有線(MUX-10F変換器と通信ケーブルの組み合わせ)の初期導入費用を比較しても、差はほとんどありません。
但し、ミツトヨ製U-WAVE以外の他社製無線機器を採用した場合、無線機器方式の方が有線方式と比べ、初期投資額がかなり高額となりますので、ご注意ください。

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